銀行システム統合でのトラブルの報道の仕方への疑問
この年末年始に銀行のシステム統合が行われました。
私は関係者ではありませんが、システムを作り導入する立場なので、どうなるか情報収集をしていたのですが、今回のシステム統合は大成功だったようです。
ですが、やはりちょっとしたトラブルはあったようです。
しかし、このトラブルに対しての報道には疑問を感じました。
まず「トラブルがあった」ということを前面に押し出した報道で、「システム統合は成功であり、大部分の顧客に影響するようなトラブルはない」という面については付与的な報道になっていました。
そして、WEB上で見るニュースのタイトルは軒並み「・・で障害」「・・・でトラブル10件」などと
トラブルが大々的に起こったように錯覚させるものが多かったです。
もちろん、トラブルがないほうがいいのですが、今回のトラブルは、企業向けのサービスであり、また顧客側のPCに入っていたソフトウェアが古かったため起きたトラブルと思われますので、大部分の顧客には影響がなく、このように大々的にトラブルを前面に押し出した報道にする必要はないと思います。
ただでさえ、システム開発・運用関係者はコストや時間のプレッシャーを受けているのに、このような報道は、関係者の苦労を報いるものではなく、やる気やモチベーションを削ぐだけのものではないでしょうか?
なんか納得がいかない報道でした。
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